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『少年時代(上・下)』 ロバート・マキャモン [SF以外]

少年時代〈上〉 (ヴィレッジブックス)

少年時代〈上〉 (ヴィレッジブックス)

  • 作者: ロバート マキャモン
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 文庫


少年時代〈下〉 (ヴィレッジブックス)

少年時代〈下〉 (ヴィレッジブックス)

  • 作者: ロバート マキャモン
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 文庫


『10月はたそがれの国』ということで、個人的に10月は「ブラッドベリ月間」となっているのだが、今年はブラッドベリを読まずに(これから読むかもしれないが)、『たんぽぽのお酒』に設定の似ている、一時代前のアメリカの田舎の町での大人になる手前の少年の生活をみずみずしく描いた『少年時代』を読んでみた。
そして、作品全体と文中に二重にブラッドベリを見つけた。

主人公はアラバマの田舎町ゼファーに住む12歳の少年で、その空想好きで物語を書くことの楽しさを知り始めたコーリー(多分に作者の自伝的要素を含んでいると思われる)の春夏秋冬の1年間の物語である。
早春の冒頭で、おぞましい殺人事件に出くわしてしまう父とコーリー。この事件の謎解きを縦糸に、多感な少年の日々の暮らしを横糸に、さまざまなエピソードが語られる。
少年と犬、少年と自転車、少年とロケット、少年とモンスターなどなど、物語の端々にブラッドベリの影響が感じられ、少年の空想を現実のごとく生き生きと叙情的に描き出す場面ではまんまブラッドベリ。
一方、死と暴力への恐怖、家族愛、友情、喪失感と悲しみ、理不尽な運命なども、きちんと書かれていて、リアルな物語としても質感がある。
作中で、コーリーがクリスマスのプレゼントにレイ・ブラッドベリの『太陽の黄金の林檎』をもらい、夢中になって読みふけるというところ、そして、作品の最後に添えられた謝辞のそのまた最後に、特別な感謝が「ミスター・レイ・ブラッドベリ」に捧げられていることに、思わずにんまりしてしまった。
ブラッドベリを知らなくても、一つの作品として十分に感動作なので、ちょっと人生に疲れていたり、人間不信に陥っていたりする人に特にお勧めしたい。

作者のロバート・マキャモンはホラー作家として頭角を現し、自分もホラー作家として認識していたのだが、この作品の頃から「もう超自然的な恐怖小説は書かない」と宣言して、その後はホラー色のない作品を発表しているらしい。ただホラー作家じゃなくなってからかなり寡作な作家になってしまったようだ。






あまり大きな声じゃ言えないがこの作品の一番のお気に入りキャラは、全裸で町をぶらつく良家のお坊ちゃまヴァーノン。彼の上品さ、知性、教養、そして苦しみと悲しみ・・・深い、深すぎる。


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『闇が噛む』ブリジット・オベール [SF以外]

すっごく面白かったです。
ま、正直に言えば「わけわからん」展開なんですが。
結末も「わけわからん」のですが。
読んでいる側(自分)の読解能力の問題かもしれません。
でも読んでいる最中が面白かったから良いのです。

前作『ジャクソンヴィルの闇』の続編に当たる本作は、さらにゴキブリ&血糊&内臓&排泄物ぶちまけムードがパワーアップ。
それに加えてゾンビの親子の情愛や、オカマのミュージシャン、人種差別主義者の警官などなど、新たな登場人物はみな個性豊か。
そして、終盤の現実離れした世界でのスラップスティックぶりなど、前作にはなかったブラックユーモアあふれるお話となっております。
まぁ、なんか書いてネタバレしてもこれから読む人につまらないと思うので、くだらないけど気になった点を・・・。

アメリカ中西部の山岳地帯の町で、登場人物がカフェテリアで
「バナナ・マヨネーズのピザ」
を注文するんですが、これってそこいらあたりでは普通に食べられている物なんすかぁ~?
カフェテリアでメニューに載っていて、普通に注文して出てくるんでしょうか???
いや、どうにも味が想像できないんですけど・・・。

それと、スティーヴン・キングの名前が意外なところで登場。
すっぱいらしい(謎)。


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『ジャクソンヴィルの闇』ブリジット・オベール [SF以外]

ゴキブリ本=コレですよ、コレ!
もうね、全編ゴッキー出没しまくり。
ゴキさんが耐えられない人にはお勧めできません。
あとホラー&スプラッタが苦手な人にも。
蛆虫&ミミズも大量出演。

ジャクソンヴィルの闇

ジャクソンヴィルの闇

  • 作者: 香川 由利子, ブリジット・オベール
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1998/04
  • メディア: 文庫

画像ないのか・・・。
ハヤカワミステリ文庫なので、ミステリだとばっかり思って読み始めたら、正真正銘のホラーでした。
でもね、買ったときにはちゃんとわかって購入したみたいなんですな、これが。
だって続編とされる『闇が噛む』も同時購入してるから。
何で忘れるかなー、購入動機を?(年でぼけてるから)

ブリジット・オベールは『マーチ博士の四人の息子』、『森の死神』を立て続けに読んだ記憶があるので、たぶん自分がはまりやすいタイプの作家だと思います。物語の描き方が生き生きとしていてテンポのある筆致がいいです。

内容は、血と内臓飛び散るスプラッタ・ホラー。いや、しかし、嬉々として書いてますな。
ホラーはあんまり読まないのですが決して嫌いではないので、紙の上で展開されるゴキブリの大群や排泄物の洪水などを楽しく読みました。リアルでは決して遭遇したくない状況も、小説とわかっているから楽しいってもんです。
主人公の貧しい白人の少年とちょっと裕福な黒人の少年の友情にホロリとさせられつつ、田舎の愚直な青年とすれっからしの流れ者の女の純情な恋物語も交えつつ、気色悪さ&汚さ爆発の殺人現場の描写ぶり、そして、どんどん加速度的に規模を大きくする凄絶な大殺戮っぷり。いびつな爽快感を感じてしまいました。
話は一応一件落着するのですが、続編があるってことはまだ終わってなかったってことですな。
『闇が噛む』、読まないと。


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『妖魔をよぶ街』テリー・ブルックス [SF以外]

妖魔をよぶ街〈上〉

妖魔をよぶ街〈上〉

  • 作者: テリー ブルックス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 文庫


妖魔をよぶ街〈下〉

妖魔をよぶ街〈下〉

  • 作者: テリー ブルックス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 文庫


現在(作品発表当時)のアメリカの田舎町を舞台にした、モダン・ファンタジー。
作者のテリー・ブルックスは「ランドオーヴァー・シリーズ」『魔法の王国売ります!』などなどで知られるアメリカの人気ファンタジー作家。
以前に『魔法の王国売ります!』を読んだことがあり、同じようなユーモア・ファンタジーと思って読み始めたら、舞台こそ現代の街だが、太古から未来永劫続く善と悪のせめぎ合いという古典的なテーマの話だった。
主人公の14歳の少女ネスト・フリーマークは、自然公園として森が保存されている地域に住み、他の人には見えない心霊的なもの(良いものも悪いものも)が見えるという特殊な能力を持っている。
母は謎の死を遂げ、父は行方不明であり、母方の祖父母と暮らしているのだが、この不思議な能力は祖母から受け継がれたものらしい・・・という舞台設定で話は始まる。
読んでみての感想は、一人の特殊な能力をもつ特別な人間の去就で世界の未来が決まってしまう、というのは別な角度から見れば私たち個々人の力では世界はどうにも出来ないということで・・・そう思うと暗澹たるものがある。
読み進める最中はそれなりに面白く読めるのだが、世界が悪い方へ転がった場合の未来の暗黒描写やら、どんどん悪い方へ向かう傾向として文中で例に挙げられる衝動殺人や快楽殺人の数々など、心当たりが有りすぎて、面白いだけで済ませられない。
でも、主人公や善や悪のそれぞれの側から思し召しのあった特別な人たち以外の普通の登場人物って、運命に翻弄されてとっても無力に書き表されてるんだよなぁ。そこがちょっと悲しいというか一般人の心情として情けない感じ。
話自体は暗くてドロドロしているはずなのに、主人公の友人たちのティーンエイジャーらしい健康的で明るい友情に救われてる。さりげなくニルヴァーナとかマドンナとかいう固有名詞も出てきたりして、ファンタジーな世界観でも「ここはやっぱりアメリカだ~」と引き戻されたり(笑)。


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『痛いほどきみが好きなのに』イーサン・ホーク [SF以外]

読み終わってない本について書くのはちょっと気が引けるのですが・・・恋愛小説は(ミステリもSF風味も無い純粋の恋愛小説)苦手だというのがわかってしまったので、記録しておきます。
正直この本は、2,3年前にネタで買いました。
だってねぇ、著者イーサン・ホークの自伝的恋愛小説ですよ。
イーサン・ホークといえば、「今を生きる」とか「ホワイト・ファング」とか「生きてこそ」とか「ガタカ」とかの(そしてユマ・サーマン夫の)あのイーサン・ホークですよ。(工藤夕貴と共演ってのもあったな)
しかし、どうしても読み始められず、そのまま置きっぱなしになっていたのですが、いろいろ文庫本を整理した際に、本当は処分したくないのに泣く泣く処分した本が何冊もあったのに「読んでないから」という理由だけで思い入れの無い本(ごめんよ、イーサン)を置いといていいものだろうかと思い、とりあえず読んどこう、と。
で、読み始めたのはいいけど、20ページも読まないうちに挫折。
だって、主人公が恋する相手の女の子のどこがそんなに魅力的なんだかさっぱりわからないので、とても感情移入するのが無理!
てことで、最後の方までちゃんと読めば、本当はすごくいい話なのかもしれないけれど、読めませんでした。
いわゆるタレント本のようなゆるい文章の物語ではなく、一応きちんとした筆力はあるみたい・・・ってさわりだけしか読まないで何言ってんだ、って怒られそう・・・。

思えばイーサン・ホークの出演した映画で一番心に残ってるのがデビュー作の「エクスプロラーズ」ですよ。映画の出来は大したこと無かったけど、イーサンと今は亡きリヴァー・フェニックスの二人が可愛らしかったこと!

まー、ネタで本を買うな、ってことですな(図書館で借りて読もう)。

痛いほどきみが好きなのに

痛いほどきみが好きなのに

  • 作者: イーサン ホーク
  • 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
  • 発売日: 2002/01
  • メディア: 文庫


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『名車を眠らせた男』 ジョン・リッグス [SF以外]

次はSFと言いながら、またもやミステリ。
いえね、ミステリは大抵図書館で仕入れてくるので、返却期限の関係上、順番もへったくれも無く、焦って読むパターンが多いのであります。
今回もギリギリで読了。

これはガース・ライランドという、田舎町で新聞社(社員は社長一人のみの小規模)を経営する男を主人公にしたシリーズ物の第二弾とのことですが、第一弾を読まずにいきなり第二弾から読み始めてしまいました。
でも、説明が無くても個性的なキャラ(主人公と家政婦と田舎の人々)がわかりやすいので説明抜きでストーリーに入っていけますね。
主人公は新聞社のオーナー兼編集者だけあって、何にでも首を突っ込みたがる性格。
家政婦の年配女性は、雇われ人というより、親戚のおばさんのごとく、ちょっと頼りない主人公と丁々発止とやりあいます。
でもお互いに気遣い合っているのがそこはかとなく読みとれて微笑ましい・・・。
そして、ここのところ立て続けに読んでいたミステリと違い、主人公が警察関係の人間ではないので、ちょっと道徳的にはユルユルです。
主人公が狩猟に行った先の古びた納屋で年代物のキャデラックを発見し、それを修理して家政婦にプレゼントしてやろうと思いついたところから、事件に巻き込まれてしまう・・・。
これって簡単に言えば「ネコババ」?
それと、廃屋のお屋敷に鍵も掛かってなくて好きなように入り込めるようになっているのは、田舎ならではなんでしょうか?それともアメリカ合衆国方面ではそれが普通なんでしょうか?こんなに開放されちゃってたら「不法侵入」には当たらないってこと?
あと、近所の動向は全部町中に筒抜けっぽい田舎町で、何年も生死も所在も不明ってのは、ちょっと無理があるような。
などなど、いろいろありますが、面白かったです。
主人公、というより作者が、女性恐怖症気味なのは、手酷い経験でもしたのかも・・・。
女性に限らず、若者の登場が皆無なのは、やっぱり田舎町が舞台だからでしょうね(笑)。


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『猫の心を持つ男』マイクル・アレン・ディモック [SF以外]

ミステリ3連発。次回はたぶんSFに行くと思う。

『猫の心を持つ男』 マイクル・アレン・ディモック著
主人公は精神科医のケイレブと刑事のシネスの二人。
ケイレブの患者が自殺に見せかけて殺され、二人はそれぞれ別の立場、別の視点で事件解決を図るうち、次第にお互いを理解し合い、共感しあう。しかし、シネスは容疑者リストからケイレブを外すことが出来ない・・・。
とまあ、こんな内容で。
シネスのほうの崩壊しつつある家庭生活(妻と息子一人)についての描写は活き活きとしているのに、ケイレブの猫と暮らすセレブで独身貴族な私生活については、細かくいろいろ書き込んであるのにもかかわらず甚だ現実感が薄く、作者が現実生活ではシネス側の領域の人であることがわかる。
訳者あとがきによれば、作者の本職はシカゴの市営バスの運転手だそうで、どうりで主人公たちが車で街中を移動するときが、一番自然に会話し考えリラックスしているように感じられる。また、そういうシーンが多い。
なので、話の始まりはケイレブからなのだが、シネスの視点で語られている部分の方が断然多く、それで正解だと思う(なぜなら自分がケイレブよりもシネスのほうが好きだから)。
ケイレブは人間は犬型タイプとネコ型タイプに判別できる、という自説を持っているのだが、精神科医がそういう風にタイプ分けして頭から先入観を持って人と接するのは、ちょっとまずいんでないかい?と思ったりした。
過去を引きずる地位もお金もあるルックスの良い独身男性ってのも、前にどっかで読んだような・・・。
でも、話自体は面白かった。
犯人の意外性もあり、警察署内には個性あふれる刑事たちがいて、警察小説としてはとてもよかった。
主人公のうちの一人を、素直に受け入れられない自分がひねくれているのだろう。

実は作者自身についての「ビックリ」があとがきにあるのだが、なんとなく読み進むうちに感じていて途中で作者名を確認したりしたので、「やっぱりねー」。
もしもこの本を読む機会があったら、きちんとあとがきまで読みませう。

話は変わって、倉橋由美子氏が亡くなられたそうだ。
ものすごく昔の若い頃、インテリを気取ってカフカとかカミュを読んでいた頃に(今だから告白するがつらかった。効果抜群の催眠誘引剤だった)、「難解」と評判だった倉橋由美子も読んだことがある・・・が、ごめんなさい、まったく内容を覚えてない。『スミヤキストQ・・・』とか絶対読んでるはずなのに。しょせんSFとミステリに特化した読者なのであった。
しかし、孤高の立場を貫いた異彩を放つ女流作家だったのは間違いない。
お悔やみ申し上げます。


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『音のない部屋の死』ハーバート・レズニコウ [SF以外]

えー殺人事件も起きてしまうミステリです。

経営状態がヤバイ音響メーカーで起死回生のスピーカーを開発中に起きた殺人を、その音響メーカーに投資している投資会社の社長とその息子が解明していく・・・というストーリー。
社長の一人称語りになっているのですが、この社長のキャラがいいです。

元は建設会社を経営していてうまくいっていたのですが、それをたたんで楽隠居の身となってから、何だか物足りず投資会社を起こしたという、かなりやり手の経営者で、威圧的な態度で交渉の場を自分の方に有利に持ってくる術や、はたまた柔軟な姿勢で相手を懐柔してみたり、経歴上、対人間の駆け引きに秀でているのですが、自分の息子のこととなるとさっぱり会話がかみ合わない・・・あまりにも自分と違うタイプの人間なので、どう接していいかわからない・・・。
しかし、一緒に殺人事件を解明していくうちに次第に心が通い合っていくという、ちょっと心温まる展開。
そう、これはミステリでありながら親子の家庭ドラマでもあり、ほんの少しビジネス・ストーリーでもあるという話なのです。
母は亡くなっているので、父子二人の家庭なんですが、父と子ってお互い気に懸け合っていてもなかなかうまくいかないもんですよね。特に父の方がやり手で偉いと、息子の方はどうしても内向的になってしまうもので、ここの家庭も息子は、頭が切れるのにおっとりしていて大人しい雰囲気。
父の方はバリバリの現役管理職で、自分に自信のある、声のでかいオヤッサンタイプ、といえば感じがわかるでしょうか。
そして、職に就かず父親の手伝いをしている息子のことを、父のほうは「自立できていない」と見ているのですが、息子の方は実は連れ合いである母を亡くした父のことが心配で敢えて職に就かず傍にいる、というそんな親子なのです。

しかし、土建屋気質っつうのは国は違えどどこも似ているんだなぁと。ツワモノの交渉者でないとやっていけない世界に変わりはないんですな。

作者のレズニコウは、60歳近くなってから小説を書き始めたという、超遅咲き作家。
作者自身が建設会社を経営した後、経営コンサルタントをやった経歴があるそうで、この物語の主人公とかなり重なるところがあるようです。
ただし、子どもは4人もいて、それぞれ自立して成功しているようですが。

そして、自分のように経済的なことに疎くても、少数精鋭の創立メンバーで重役たちが構成される音響メーカーの成り立ちを読み進めば、会社経営の何たるかが多少なりとも判るような気がして、ちょっとお得気分。


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『いぬはミステリー』I・アシモフ他編 [SF以外]

サッカーW杯予選バーレーン戦。バーレーンはもっと汚く、なりふりかまわず、勝ちを拾いに来るのかと思ってた。ホームで、自国民の前でスマートなサッカーをしようと思っちゃったのかも。何はともあれ、ジャパンに勝ち点3、ホッとした。

『いぬはミステリー』I・アシモフ他編
犬が関わったミステリを集めたアンソロジー。
前書きを編者の一人としてSF作家アイザック・アシモフが書いているが、本編に短編を提供しているわけではない。『黒後家蜘蛛の会』などミステリも書いているのだが(犬物ミステリを書いているかどうかは知らない)、編者のときは編者に徹する主義らしい。
訳者があとがきの解説でも書いているが、いきなり犬が酷い目に合う短編が最初からダブルパンチで襲ってくるので犬好きの人は注意。
以下、微妙にネタバレなので、これから読もうと思っている人はお気をつけください。

えーと、欧米だと犬に遺言で遺産を遺すのはよくあることなんだろうか?
というか、そういう発想も自分には無いものだし、法律上まったく不都合なく可能だというのも何だか「何でもありだなー」と言う感じ。
日本の場合は法律上犬に遺産を遺せるもんなんすか?聞いた事無いけど。
普通であれば正当な相続人である自分を差し置いて、故人の遺言に基づき犬が遺産相続しちゃったりしたら、そりゃあ不愉快だろう、と想像はつく。犯罪に走っちゃうのもわかる気がする(笑)。

タイトルと目次の「犬」の箇所にオリジナル(たぶん)の犬の顔のフォントが使ってあって面白い。


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モラエスの日本随想記『徳島の盆踊り』W.de モラエス [SF以外]

SF、ミステリ、SF、とワンパターンになっていたので、ちょっと読書の傾向を変えてみた。
今回はエッセイ、しかも大正時代の外人さんが見た日本、というちょっと変わった本だ。
だいたい、題名からして『徳島の盆踊り』だから。日本人だったら『阿波踊り』だよな。

最初に日本の随想文学について書かれているのだが、『土佐日記』『枕草子』『方丈記』『徒然草』がピックアップされていて、外国の人から見るとこれらの作品の文学的価値はこういう風に感じるのか、などと感心した。
学校の古文の授業などで習ったときには、さっぱり思わなかったこれらの作品の素晴らしい点が、わかりやすく説明してあり、新鮮な気分。

それから徳島の生活についていろいろ書かれてあり(著者は徳島在住だった)、大正時代の地方の生活の様々が、古きよき日本としてのどかに美しく描かれている。
盆踊りは死者を称える祭りとして書かれ、日本人の生活に染み付いた宗教観などについて、事細かに説明されている。(違うだろ、という記述もあり)

日本大好きの外人さんが、日本のことを褒め称えて書いているので、まぁ日本人としては読んでいて気持ちいい。ちょっと誇らしい。
気がくさくさして自信を失っているようなときは、静かな気持ちでこういう本を読むといいかもしれない。
ただ、静かで穏やかな気持ちになりすぎて、読むとおそろしく眠くなるという難点もあり(笑)。
寝る前の一読をお勧め。


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