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『ホームズと不死の創造者』 ブライアン・ステイブルフォード [SF]

ホームズと不死の創造者

ホームズと不死の創造者

  • 作者: ブライアン ステイブルフォード
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 文庫


ということで、ブライアン・ステイブルフォードの、ナノテクとバイオで病気と痛みのない、そして老化もほぼ克服した世界を舞台にした作品その2、ですよ。
なんたって帯のうたい文句が「女刑事シャーロット・ホームズとフラワー・デザイナー オスカー・ワイルドが挑む連続殺人の謎!」だからねぇ(笑)。あまり肩の力をいれずに楽しく読めそうですな。
そう思って読み始めたら、オスカー・ワイルドのほうは自分と同名の作家が活躍した18世紀と19世紀の英仏文学について詳しい好事家だったので名前に意味はあるが、シャーロット・ホームズの方はあの有名な探偵と名前が似ていると言うだけで、別段ストーリーにはホームズの名前はからんでこなかったのがちょっと拍子抜けだった。警察の上司がハル・「ワトソン」というのも単にちょっとした作者のお遊びというだけで、話には全然からんでこなかったなぁ・・・。
話の内容は、前述のステキな未来社会で起こったありえない連続殺人の犯人を、刑事シャーロットと、演出過剰な犯人に特に指名されて巻き込まれた形のフラワー・デザイナー(といっても未来のフラワー・デザイナーは遺伝子工学の高度な知識を駆使する専門家)のオスカー・ワイルド、そして、未来社会の頂点に立つ組織「メガモール」から派遣されてきた新世代の(遺伝子操作による)長寿人種のマイクル・ロウェンザールの3人が追う、というストーリー。
オスカー・ワイルドはパイレーツ・オブ・カリビアンのジョニー・デップのように、変人で鼻持ちなら無いところもありながら非常に個性的で魅力的な人間として描かれている。それに対して、主人公シャーロットは無力で小者の自分にいつもイライラしながら生きているわりとその辺にいそうな普通の平凡な女性だし、マイクル・ロウェンザールは何もかもに恵まれた究極の「ええとこ」の人・・・人生に余裕があるから他人に対しても寛大・・・という感じ。
この話は「SFミステリ」ということになっているが、主眼は謎解きや犯人探しではなく、犯人を追っかけて移動する3人の会話と、交互に書かれている各章での殺される老人たちの記憶と生涯を単純に味わう作品じゃないかと言う気がした。
なぜなら、最後まで読んで犯人もわかったのに、結局自分にはそこまでする動機がピンと来なかったんで。


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